12月 30, 2023 20:32 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官が、同国の核計画に関してアメリカと欧州3カ国が発表した声明をめぐり、「我が国の核計画はこれまで常に平和的であり、これからも同様である」と述べました。

IAEA国際原子力機関は今月26日の新たな報告において、イランが生産するウランの濃度を60%まで増加させたと主張しました。

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツは、IAEAのこの報告を受けて共同声明を発表しましたが、これに対しイランも反応を示すこととなりました。

IRIB通信によりますと、キャンアーニー報道官は29日金曜、「我が国の核計画の現在の状況の発端となっている国々が、責任者と被害者の立場を入れ替えようと企んでいることは非常に愚鈍である」と述べました。

続けて、「これらの国々は、責任転嫁や政治的な位置取りをする代わりに、この2年間に行われてきた制裁解除に向けた協議で自分たちがどのように行動し、どの非建設的な方針の結果がどのようになったか目を凝らすべきだ」としました。

また、「イランの核施設で行われるウラン60%濃縮作業は、国の平和的ニーズに沿ったもので、これまでも常にIAEAの完全な監督下で行われてきたが、今後も同様である」と強調しました。

さらに、「イランは自国の国際的な権利と責務をすべて理解しており、IAEAと​​の協力もその枠組みの中で続けられる」と述べました。

その上で、「核協議を放棄したアメリカおよび欧州3カ国は、イランの核計画について主張できる立場にない。西側諸国が提示する、自身の誤った行動を正す意志のない、一方的に要求をつきつけるような計画は、何の役にも立たないことは、これまでの経験から明らかである」と指摘しました。

そして、「イランはこれまで同様、協議や外交が、我々の平和的核計画に対する誤った懸念を解決する最良の方法であると考えている。現在、この問題は米国と欧州3カ国の側の反応待ちの状態である。彼らは、結果に結び付かない声明や圧力を放棄して、必要な政治的決断を下す必要がある」と強調しました。

 


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