米で18歳の黒人市長誕生へ、「若者変化求む」
12月 08, 2022 15:47 Asia/Tokyo
米アーカンソー州の自治体で行われた首長選で、今年5月に高校を卒業したばかりの18歳の候補者が次期首長に選出されました。
CNNによりますと、今月6日に投票が行われたアーカンソー州クリッテンデン郡アール(人口1831人)の首長選で、18歳のジェイレン・スミス候補(民主党)が、対立候補ネミ・マシューズ氏の185票を上回る235票を獲得し、当選を果たしました。
スミス氏は7日水曜、CNNの取材に応じ、「自分が有名になりたくて立候補したんじゃない」と強調するとともに、「自分の地域社会を助けて、動くべき方向へ動かしたいと思って立候補した」と語っています。
また、「学校の生徒会の活動を通じ、もっと高いレベルで地域社会に貢献したいと思うようになった」と述べました。
一方でスミス氏は、18歳という若さであっても明確な展望を掲げ、それが一夜にして実現できないことも認識しています。
スミス氏は今後、空き家をなくして町を再生させ、警察を24時間運営とし、若者の雇用を創出し、食品店に行くための公共交通機関を導入したい意向であり、その準備のために、アーカンソー州内の複数の首長にも助言を求めました。
実際の就任は来年1月の第1週の予定であり、目標は「アールの住民に結果を示すこと」だと話しています。
なお、スミス氏が立候補にあたって助言を求めた、アーカーンソー州リトルロック市のフランク・スコット市長によりますと、米国で選出された黒人の首長としてはスミス氏が最年少となる、ということです。