WHO、「コロナとM痘の緊急事態、来年終了に期待」
12月 15, 2022 17:44 Asia/Tokyo
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テドロス・アダノム・ゲブレイェススWHO事務局長
WHO世界保健機関が、コロナとM痘による緊急事態が来年終了することへの期待感を表明しました。
フランス通信によりますと、テドロス・アダノム・ゲブレイェススWHO事務局長は14日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症とM痘(サル痘)について、来年には「国際的に懸念されるPHEIC公衆衛生上の緊急事態」を脱することを期待している、と述べています。
また、「新型コロナの世界的な大流行から得た主な教訓の一つは、感染症が大流行した際に各国が迅速に対応しなければならないことだ」と述べました。
新型コロナについては、1週間当たりの世界全体の死者数は1年前の約5分の1となる1万人弱に減少したものの、「それでも多過ぎる。各国が命を救うためにできることはまだたくさんある」と強調しています。
その一方で「ここまでは長い道のりだった。来年のどこかで、COVID-19はもはや保健分野における世界的な緊急事態ではなくなったと言えるようになっていてほしい」とコメントしました。
さらに、M痘については「ありがたいことに、7月にPHEICを宣言して以降、1週間当たりの感染者数は90%以上減少している」「現状を維持できれば、来年には緊急事態宣言を終了できると期待している」と語りました。
ちなみに、M痘は、110か国で8万2000人以上の感染者が確認されていますが、死者は65人と低水準にとどまっています。
一方で、米ジョンズ・ホプキンズ大学の統計データによりますと、現在までの世界全体の新型コロナウイルス感染者は累計で6億5100万人以上、またコロナ感染による死亡者数は665万8000人以上にも及んでいます。
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