ペルーがメキシコ大使に国外退去命令、大統領罷免巡り対立激化
12月 21, 2022 20:14 Asia/Tokyo
ペルーが、メキシコ大使に国外退去を命じました。
ロイター通信によりますと、ペルー政府は20日火曜、同国に駐在するメキシコ大使に「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」を宣告し、72時間以内の出国を命じました。
これにより、ペルー議会で罷免されたカスティジョ前大統領を巡り両国関係の緊張が一段と高まった形となっています。
メキシコのパブロ・モンロイ大使はこれより先、反逆容疑で逮捕されているカスティジョ氏の家族がメキシコに亡命したと発表していました。
ペルー外務省は交流サイト上で、モンロイ大使の退去はメキシコの「最高権威」がペルーの政情について繰り返し発言したことが原因だと投稿しています。
このことは、メキシコのロペスオブラドール大統領がカスティジョ氏に支持を表明したことを指しているとみられます。
一方で、メキシコ外務省は、「大使を帰国させるが、首都リマにある在ペルー大使館は通常通り業務を継続する」と表明しました。
ペルーでは最近、カスティジョ前大統領が反逆容疑で逮捕されたことに抗議するデモが激化しており、これにともない現地を訪問していた日本人観光客が足止めされるなどの問題が生じています。
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