米中・東部に記録的寒波で死者22人、史上最寒のクリスマスに
(last modified Sun, 25 Dec 2022 09:14:53 GMT )
12月 25, 2022 18:14 Asia/Tokyo

米中部から東部にかけての広い地域が記録的な寒波や吹雪に見舞われ、今月22日から24日までに7州で少なくとも計22人が死亡しました。

CNNによりますと、ニューヨーク州エリー郡のバファロー地区では今月23日から24日にかけ、一部で60センチを超える積雪と風速26メートルを超える暴風が観測されています。

このため、郡当局は、吹雪が少なくとも25日朝まで続くとして警戒を呼び掛けており、同地区のキリスト教会には、クリスマスのミサをインターネット配信で行うよう指示が出されました。

同郡では車での外出を控えるよう警告が出ていましたが、23日夜から24日朝にかけて一時、500台前後の車が立ち往生し、救助に向かった緊急車両まで立ち往生した例も報告されています。結局24日には州兵が出動して、救出作業や医療従事者の出勤を支援しました。

特に24日朝の気温はニューヨーク市で零下13度、体感温度が零下22度を記録したほか、首都ワシントンでも気温が零下11度、体感温度が零下16度と、各地で命に危険が及ぶほどの寒さが続き、フィラデルフィアとピッツバーグは観測史上、最も寒いクリスマスイブとなりました。

今回の寒波の影響で交通死亡事故や凍死とみられる例も相次ぎ、オハイオ州では8人、ニューヨーク州エリー郡とカンザス州、ケンタッキー州でそれぞれ3人など、計22人の死者が報告されています。

さらに、寒波および、それに伴う猛吹雪、雨と凍結の影響で、200万近くの世帯および企業が停電に見舞われています。米国のある大手電力会社は、6,500 万人の加入者に対して、酷寒や凍結現象が続く場合に備え強制的な一斉停電を実施する必要がある、と警告しています。

そして、空の便も大混乱しており、23日に5000本以上が欠航、数千本に遅れが出たほか、24日も3300本以上が欠航。6400便超が遅延し、25日も800本超の欠航が決まっています。

 


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