ベネズエラ外相、「米は我が国の人権状況の事実を歪曲」
1月 22, 2023 16:01 Asia/Tokyo
ベネズエラのイヴァン・ヒル・ピント外相が、「米国は政治的目的の達成のために我が国の人権状況を歪めて見せようとしている」と非難しました。
アメリカは近年、ベネズエラに対する敵対的かつ干渉的な政策を、同国のマドゥロ大統領率いる反米左派政府の転覆を目論む中で強化し、クーデター、軍事的脅迫、制裁を行ってきたほか、野党指導者のフアン・グアイド氏を「暫定大統領」と公式に認めさえしました。
このような中、アメリカ政府はベネズエラに圧力をかける主な手段の1つとして、経済および政治制裁を行い、ベネズエラの多くの当局者、さらには石油・エネルギー関連、銀行、金融・外貨取引などに制限を課してきました。
アメリカのベネズエラに対する干渉および最大の圧力政策は続けられているものの、これまでのところ失敗に終わっています。しかし、アメリカ側は、頑なにこれを継続しようとしています。
ロシアのスプートニク通信によりますと、ベネズエラのピント外相はツイッターで、「米国は、虚偽にまみれたニュースや声明によって、人権を利用しながら、自国が近年行うベネズエラへの暴力的措置を正当化しようとしている。しかし、ベネズエラは、このような暴力に打ち勝ち、あらゆる攻撃への対処に向けて準備を整えている」としました。
同外相の表明は、ベネズエラで拘留されたある女性の事件をめぐり、これを同国内での人権侵害だとする米国務省の主張に反応したものです。
アメリカは長年、世界の国々への影響力を強めて自国に従属する政府を増やそうとしてきましたが、同国の脅迫や敵対的政策にもかかわらず、その目的は達成されずにいます。
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