IOC会長、「ロシアの五輪復帰検討は正当」
2月 14, 2023 15:56 Asia/Tokyo
IOC国際オリンピック委員会のバッハ会長が、2024年パリ五輪にロシアとベラルーシの選手が参加する道を開いたことを巡り、正当性を主張しました。
ロイター通信によりますと、バッハ氏は12日月曜、IOCは歴史の間違った側にいるのかとの記者団の質疑に対し、「いや、歴史は誰が平和のためにもっと努力しているかを示すだろう」と答えました。
また、「われわれは対立を深めるのではなく、団結させるというスポーツの使命にふさわしい解決策を見いだそうとしている」と語りました。
IOCは先月、両国の選手について国旗や国歌を持たない中立の立場で参加できる可能性を示したことで、反発を受けていました。
なお、現在ロシアと交戦状態にあるウクライナの選手団はバッハ氏に宛てた書簡で、「(IOCは)歴史の間違った側にいる」と訴え、来年のパリ五輪をボイコットする可能性を示唆しています。
かねてから、ウクライナでの特殊軍事作戦を続けるロシアと同盟国ベラルーシ勢の国際競技会復帰を巡り、賛否両論が飛び交い議論が過熱しています。
IOCは多くの大会から除外されている両国の復帰を、条件付きで容認する方向へかじを切りました。
ウクライナ戦争勃発からからまもなく1年が経過しようとする中、スポーツ界は大きな岐路を迎えているといえそうです。