薬物使用による米兵の死者数が増加
2月 16, 2023 19:20 Asia/Tokyo
2017年から2022年にかけて、米軍全体で兵士ら1万5293人に薬物の過剰使用が確認され、そのうち332人が死亡していたことが公表されたデータからわかりました。
アメリカでは薬物使用が依然として大きな問題であり、中でも鎮静剤の一種であるフェンタニル錠の乱用が若者の間で多数の死亡事例につながっています。
薬物対策機関の責任者は最近、「今年に入って米国内で発見されたフェンタニルの量は、全国民の致死量にも達する」と表明しました。
米誌ローリングストーンによると、昨年9月、上院議員5名がオースティン国防長官に書簡を送り、米軍内での薬物使用の実態について情報公開するよう求めました。
米国防総省によれば、米軍内の薬物使用で最も死者を出しているのがフェンタニルだということです。
米政府の統計では、2021年におよそ10万7000人の民間人が薬物の過剰使用により死亡し、そのうち7万1000人がフェンタニルを使用していたことがわかっています。