独で、安全かく乱の場と化したミュンヘン安保会議への抗議デモ実施
ドイツ・ミュンヘンで、数千人が同市内で開催中のMSCミュンヘン安全保障会議に反対するデモを実施し、ウクライナへの軍事支援の停止と和平を求めました。
このデモに参加したドイツ市民らは反戦スローガンを唱え、「ドイツの戦車を東部戦線に送ることにノー」、「ファシズムと戦おう」、「バイデンは地獄に落ちろ」などと書かれた横断幕を掲げました。
今回のミュンヘン安全保障会議には、ロシアと交戦中のウクライナへの支援に必要な最新の措置について話し合うために、世界中の軍事関係者や政府高官らが集まっています。
なお、イランとロシアはこの会議には招待されていません。
イラン外務省のキャンアーニー報道官は記者会見で、イランが今回の会議に招かれなかったことについて、「ミュンヘン安全保障会議という枠組みで話し合いを行う目的が、地域的・国際的な安全保障の深化を助けることにあるならば、一部の国を招待しないことは、政治的動機により選択された行動と言わざるをえない。さらにこれは、イランに関連した情勢をめぐる誤ったアプローチが続けられていることも示す」と語りました。
今年のミュンヘン安全保障会議は、ウクライナでの戦争の影響の中での開催となりました。ヨーロッパで第2次世界大戦以降起きていなかった規模のこの紛争により同会議は、ロシアに対する言語攻撃のほかに、ウクライナへの軍事・武器支援の継続的な増加を要求する場となっています。
ヨーロッパと世界の安全保障の強化という、数十年前の創設時に掲げられたこの会議の当初の主目的にもかかわらず、2023年のこの国際会議は事実上、米国主導の西側諸国の戦争志向の目的に貢献する、安全をかく乱する会議と化しています。


