露大統領が中国外交トップと会談、習氏訪ロに期待 関係「新境地」
2月 23, 2023 16:09 Asia/Tokyo
ロシアのプーチン大統領が、同国を訪問した中国外交担当トップの王毅氏と会談し、中ロ関係が「新境地」に達したと指摘するとともに、習近平国家主席の訪ロに期待を示しました。
ロイター通信によりますと、プーチン大統領は22日水曜、ロシアを訪問した王氏に「国家主席のロシア訪問を待っている。このことでわれわれは合意している」と言及し、「全てが前進し発展している。われわれは新境地に到達している」と述べました。
また、「二国間貿易は予想以上に好調で、2022年の1850億ドルから、近く年間2000億ドルに達する可能性がある」と伝えました。
これに対し、王氏は、中ロ関係は不安定な国際情勢の圧力に耐えたとし、危機は一定の機会を提供すると指摘しました。
また、中ロ関係はいかなる第三者に対抗するものでなく、同時に「第三者からの圧力に屈しない」と述べました。
そして、「我々は共に国際関係における多極化と民主化を支持している」とし「これは時代と歴史の流れに完全に合致しており、大多数の国の利益にも合致している」と説明しました。
さらに、ロシア・タス通信によりますと、王氏はウクライナ情勢を巡りプーチン大統領に「中国はこれまでと同様、客観的で公平な立場を堅持し、危機の政治的解決に建設的な役割を果たす」と語りました。
これに対し、米国務省のプライス報道官は、「ウクライナ危機発生から1年を前にした王氏の訪ロは中国とロシアの連携を改めて示している」と指摘し、「両国がビジョンを共有しているため、われわれは懸念を抱いている」とコメントしています。
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