3月 02, 2023 17:49 Asia/Tokyo
  • カナダの先住民虐殺で国連が調査開始
    カナダの先住民虐殺で国連が調査開始

カナダで起きた先住民虐殺について、国連の特別代表は調査を開始したと明らかにしました。

この調査は1日水曜、国連の先住民の権利に関する特別報告官によって始められました。

この報告官はグアテマラ国籍で、同国の先住民族出身です。

イルナー通信によりますと、カナダの先住民族協会会長はこの件について、「海外で紹介されているカナダのイメージはすべてが素晴らしいかのようである。我々は、カナダ国内で起きた人権侵害なついて調査するこの報告官のような人物を必要としている。このような措置はカナダが説明責任を果たすのに寄与する」と述べました。

カナダでは15万人以上の先住民族の子供たちが、親元から引き離され、カトリック系の寄宿舎学校に入れられました。そこでは先住民の言葉を話すと暴力を振るわれ、性的虐待を受けた子供もいました。事件を扱ったカナダの真実和解委員会は、こうした行為を「文化的ジェノサイド」と認定しました。

昨年初めには、寄宿舎学校の跡地から多数の無名墓地が見つかり、カナダ先住民族への抑圧の新たな側面が明らかになり、世界中に波紋を広げました。

カナダでは1883年から1996年にかけて、合わせて15万人以上の先住民族の子供がこうした寄宿舎学校に入れられ、白人社会との同化を強いられました。

 


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