スペインが、米に対し、水爆下落事故による汚染土壌の撤去を要請
(last modified Tue, 07 Mar 2023 11:18:00 GMT )
3月 07, 2023 20:18 Asia/Tokyo
  • スペインとアメリカの国旗
    スペインとアメリカの国旗

スペイン外務省は、アメリカに対し、同国の水爆落下により放射性物資で汚染されたスペインの数千立方メートルの汚染土壌を撤去・搬出するよう求めました。

ある航空機事故によりスペイン南東部に4発のアメリカ製水素爆弾が落下し、地域全体に放射性プルトニウムが放出されてから約60年後、スペイン当局は新たに、アメリカに対し数万立方メートルの汚染土の除去および、アメリカへの送還を促す努力を開始しました。

スペイン外務省内のある情報筋は6日月曜、イギリスの新聞ガーディアンに対し、「わが国は公式に、事故現場から放射能汚染土を除去・搬出するよう米国に要請した」と表明しました。

この要求は、2015年にスペインと米国の間で締結された拘束力のない協定に沿ったものであり、アメリカは汚染土を自国内の適切な地域に移送すると約束しました。

米国政府は、この件に関するガーディアン紙のコメント要請には応じていません。

1966年1月、アメリカのB-52爆撃機と給油中の給油機との衝突により、スペインのアルメリア沖で水爆4個を搭載した米爆撃機が墜落しました。

この事故で、事故を起こした2機の乗員11人中7人が死亡しました。

この爆撃機から4個の水爆が落下し、これらの爆弾の 1 つは後に地中海で無傷で発見され、残りの 3 つの爆弾はスペイン・アンダルシア州アルメリア県パロマレス村の近くに落下しました。

これらの爆弾は爆発しなかったものの、プルトニウムを充填した2つの起爆用の通常火薬が点火し、71ポンドの放射性プルトニウム239が地域全体に放出されました。

 


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