仏紙「世界が米ドル価値の引き下げを決意」

フランスの新聞ル・フィガロが、「アメリカが同国の通貨ドルを手段として使用していることにより、世界は米ドルの価値の引き下げを決意している」と強調しています。

フランスの思想家であるルネ・ジラール氏は、ル・フィガロ紙に掲載した記事の中で、「アメリカは自国の通貨ドルを他国に対する圧力行使の手段として利用しているが、このことにより、世界はドル支配体制の粉砕という決意を固めている」としています。

ジラール氏の見解では、各国がドル使用を回避していることは、米が国際関係においてドルを他の関係者に対する圧力行使の手段として使用しているという事実が原因だと思われます。このことから、人々の多くが自国通貨で決済する意向があります。

同氏はまた続けて、「この他、経済発展が著しい新興国5か国ＢＲＩＣＳ「ブリックス」の構成国（ブラジル 、ロシア 、 インド 、 中国 、南アフリカ）も相互間取引において独自の通貨を決定することを計画しており、西側支配下のＳＷＩＦＴに匹敵する中国の銀行間の電子決済システムも注目すべきである」と語っています。

こうした中、アメリカ中央銀行に当たるFRB米連邦準備制度は、同国でのインフレ抑制のために利子を0.25％引き上げており、このことにより米ドルの価値が下落しています。

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