ブラジル大統領が、世界貿易におけるドル支配の終焉を求める
(last modified Sat, 15 Apr 2023 10:55:49 GMT )
4月 15, 2023 19:55 Asia/Tokyo
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ブラジル大統領が、世界貿易におけるドル支配の終焉を求める

ブラジルのルラ大統領

 

ブラジルのルラ大統領は、世界貿易においてドルが中心的な役割を担っていることを批判し、発展途上国などにドルに代わる通貨を見つけるよう求めました。

イルナー通信によりますと、ルラ大統領は13日木曜、訪問先の中国・上海にあるNDB・新開発銀行で、BRICS加盟国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)に対し、共通通貨を導入し、相互に取引できるようにすることを求めました。

NDBはBRICSが新たに設立した銀行で、ブラジルの元大統領ルセフ氏は13日、銅銀の総裁に就任しました。就任演説でルラ大統領は、「金本位制が終了した後、ドルが世界通貨としてあらゆる国際取引に使われると誰が決めたのか?」と述べました。

ルラ氏はその上で、「ブラジルと中国、あるいはブラジルと他国の取引において、NDB銀行がなぜ通貨を持てないか。これは難しい問題だ。なぜならすべての国がひとつの通貨に依存しているからだ」としました。

ルラ氏は中国との関係強化のため13日に高等使節団を率いて上海入りし、14日には習近平国家主席と会談し、ウクライナ問題などについて協議しました。

近年、ロシアや中国は、脱ドル・脱ユーロを目指して、二国間の取引において自国通貨を使用する割合を増やしました。

ロシアは継続的に脱ドル政策を進めており、特に中国人民元の使用を増やしています。

ブラジル・中国も先月29日、二国間の取引からドルを排除することで合意したと発表しました。

 


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