OPECがIEAを批判、「石油産業への投資必要」
4月 27, 2023 20:22 Asia/Tokyo
OPEC石油輸出国機構が、石油産業への投資が必要だとして、IEA国際エネルギー機関を批判しました。
ロイター通信によりますと、アルガイスOPEC事務局長は27日木曜、化石燃料への新規投資停止を求めているIEAに対し、世界経済の成長に必要不可欠な石油産業への投資をこれ以上減らさないよう慎重に対応すべきだと主張しました。
アルガイス氏は、「OPECとそれ以外の産油国で構成するOPECプラスは石油価格ではなく、市場のファンダメンタルズを重視しており、OPECとOPECプラスの決定を非難したり歪曲して伝えることは非生産的だ」とも述べました。
一方で、IEAのビロル事務局長はOPECプラスが今月発表した減産を批判しており、26日水曜の米国際情報サイト・ブルームバーグとのインタビューで「原油価格を押し上げれば世界経済が減速する」として、OPECに慎重な対応を求めています。
これに対し、アルガイス氏は27日、石油価格がインフレの原因だという主張は「誤っており、技術的に不正確だ」とし、「IEAが繰り返し求めている石油産業への投資停止は市場のボラティリティーにつながる」と反論しました。