米陸軍が所属航空機の飛行停止を命令、相次ぐヘリ衝突事故で
4月 29, 2023 15:47 Asia/Tokyo
米陸軍のジェームズ・マッコンビル参謀総長は29日土曜までに、重要任務に関与していない同軍の全パイロットに対して飛行禁止命令を出しました。
CNNが米陸軍の発表として報じたところによりますと、米国で軍用ヘリの墜落事故が相次ぎ、あわせて12人が死亡したことを受け、マッコンビル氏は飛行士らが必要な訓練を完了するまで機体の飛行を禁止すると説明しました。
そして、「我が軍の飛行士の安全が最重要事項であり、今回の飛行停止は重要な措置だ。可能な限りの手段を確実に講じ、事故の防止と軍要員の保護に努める」と述べたということです。
同氏の命令の下、航空機のパイロットや乗組員らは安全と訓練に関する手順に焦点を絞り、知識の習熟並びに安全意識の醸成を目指すことになります。
ただし、非常事態のミッションに参加するパイロットは例外とのことです。
アラスカ州内の米空軍基地・エルメンドルフ・リチャードソン統合基地が発表したところによりますと、今月27日には軍用ヘリ「AH64アパッチ」2機が、州内での戦闘訓練から帰還する途中、アラスカ州フォートウェインライトの南160キロの地点で空中衝突を起こしています。
陸軍の第11空挺(くうてい)師団が明らかにしたところによりますと、この事故により兵士3人が死亡、1人が負傷しました。
さらに数週間前には、ケンタッキー州フォートキャンベル付近での夜間訓練中、軍用ヘリ「HH60ブラックホーク」2機が墜落し、兵士9人が死亡しました。
陸軍によると、これらの事故については現在調査しているものの、2件の間に「何らかのパターンが存在する兆候はない」というlことです。