英ＢＢＣ理事長が辞意　ジョンソン元首相への融資仲介関与で

英ＢＢＣのリチャード・シャープ理事長が２８日、辞意を表明しました。

シャープ氏は２０２１年、当時首相だったジョンソン氏に約１００万ドル（約１億３６００万円）の融資の仲介を行っていたことが明らかになり、批判の声が上がっていました。

ジョンソン氏は当時、離婚した元妻への慰謝料や子供の養育費、首相官邸の改装費などを捻出するため資金を必要としていました。

シャープ氏はこの日も、融資仲介を当初公表しなかったことについて、「不注意によるものであり重要ではない」と主張し、辞任理由は「ＢＢＣの利益を優先するため」としました。

シャープ氏は銀行業界出身で、ジョンソン氏への融資仲介後、ＢＢＣ理事長に任命されました。

ＢＢＣの英国内の視聴契約料（受信料に相当）は年間１５９ポンド（約２万７０００円）で、テレビを所有するか配信番組を視聴する全世帯が支払っています。

しかし、英タイムズ紙によると、英国民のＢＢＣに対する信頼は低下の一途をたどっており、視聴世帯数も減少していると言われています。

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