May 03, 2023 15:42 Asia/Tokyo

IMF国際通貨基金のゲオルギエバ専務理事が、「米ドルは次第に、各国の備外貨としての地位を失いつつある」と語りました。

ファールス通信が、ロシアのニュース局・ロシアトゥデイの報道として伝えたところによりますと、ゲオルギエバ専務理事は最近、「米ドルはもはや、世界の主要な準備外貨という自らの確固たる地位を強化できなくなっている」と述べました。

さらに、「米ドルは次第に、各国の準備外貨としての自らの地位を失いつつある」としました。

その一方で、「近い将来に米ドルの代替となる国際通貨は、まだ出現しないだろう」とも語っています。

続けて、「各国は次第に、ドルから他の通貨へと傾きつつあり、過去にドルは各国の外貨準備の70%を占めていたのが、現在では60%にまで低下している」と述べました。

ゲオルギエバ専務理事の話では、現在はユーロがドルにとっての本格的なライバルになりうる立場にあり、英ポンドや日本円、中国元はドルの代替としてより緩やかな役割を果たしうるということです。

同専務理事はまた、「どの国の通貨を信頼できるかは、その国の経済の強さとその国の資本市場の深さによって決まる」としました。

同時に、各国の経済に影響を及ぼした最も重要な出来事として、新型コロナウイルスの世界的大流行、ロシア・ウクライナ間の戦争、および各国による利上げを挙げました。

そして最後に、「低金利から高金利への急速な移行により、金融部門がさらに脆弱化しており、IMFのアナリストは、利上げ後の米国の銀行の破綻について今なお衝撃を受けている」と結びました。

 


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