米アトランタの病院待合室で発砲、５人死傷　逃走した容疑者の男拘束

 米ジョージア州アトランタの繁華街ミッドタウンの病院で３日、待合室にいた男が発砲して女性１人が死亡、４人が負傷しました。

米CNNがアトランタ警察の発表として報じたところによりますと、通報を受けて現場に急行したのは現地時間３日水曜正午過ぎで、容疑者が逃走した約２０分後の午後０時半ごろ、アトランタ北西部のコッブ郡にあるナンバープレート認識カメラが、パターソン容疑者の乗った盗難車をとらえました。

警察は現場から逃走した容疑者の行方を追って大掛かりな捜索を続けた結果、事件から数時間後、容疑者を拘束したことを明らかにしました。

警察によりますと、逮捕されたのはディオン・パターソン容疑者（２４）です。

パターソン容疑者は病院の待合室で発砲して３９歳の女性を死亡させ、２５歳～７１歳の女性４人を負傷させたとされ、事件後に近くにあった車を盗んで逃走していました。

盗まれた車はその後、アトランタ近郊の野球場近くにある駐車場で見つかったことから、コッブ郡警察は、容疑者がこの野球場付近にいた可能性があるとみて捜索していました。

公式統計によりますと、米国内にはおよそ２億７０００万から３億丁の銃器が出回っています。これは国民一人当たりほぼ１丁の武器を持っている計算になります。

全米各地では、武器携帯が自由であるために毎日のように銃犯罪が起こっており、その大半で死者が出ています。しかし、銃ロビー団体の力が非常に強いことから、米議会は武器所有を制限するには至っていません。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。