英前首相が台湾訪問へ、中国の警告よそに

トラス英前首相が中国の警告をよそに、声明の中で来週にも台湾を訪問すると発表しました。

中国政府が、外国当局者の台湾訪問を挑発だとして繰り返し警告してきたにもかかわらず、トラス氏は来週にも台湾を訪問し、その当局者らと会談するほか、現地で演説する予定であると発表しました。

現在は英の一議員であるトラス氏は今回の訪台について「台湾は自由と民主主義の道を照らす灯火である。極めて攻撃的な中国政府の行動と弁舌に対抗する台湾国民との連帯表明を楽しみにしている」と語りました。

トラス氏は首相就任後わずか45日で辞任し、英国史上在任期間が最も短い首相となりました。しかし、辞任後は中国に対する批判を強めており、ここ数週間で中国に矛先を向けた多数の表明を行っています。

台湾外務省も声明の中でトラス氏が近く訪台することを認めるとともに、「トラス氏は今月16日から20日まで台湾を訪問し、この期間中に経済･文化施設を見学するとともに演説を行う予定である」としました。

一方、中国政府当局者は今のところトラス氏の台湾訪問についてコメントしていませんが、一貫してこうした訪問を非難し、他国は台湾と直接外交関係を持つべきではないと強調しています。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。