IAEA事務局長がイランとの建設的協力を強調
May 17, 2023 15:22 Asia/Tokyo
IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長が、「イランとの建設的な協力が行われることは核合意の全当事者の利益になる」と強調しました。
グロッシ事務局長はカナダ・CBCテレビとのインタビューで、「今年3月にイランとIAEAの間で成立した合意は、正しい道筋に沿っていた。また、イランとのやりとり維持は重要なものである」と述べました。
グロッシ事務局長はこれ以前に、IAEA保障措置問題の解決策に関するイランとの合意が成立したと明らかにしています。
IAEAとイラン原子力庁は今年3月、グロッシ事務局長の2日間のテヘラン訪問に続き、保障措置問題の解決策に関して合意に達しました。
この訪問でグロッシ事務局長とイラン高官らが協議を終えた後、IAEAとイラン原子力庁は共同声明を発表し、「我々の間のやりとりは、IAEAの権威と保障措置協定に基づくイランの権利を完全に尊重した上で、協力の精神に基づき行われことになる」としました。
また、「(核物質が見つかったとされるイラン核施設)3か所に関連して残っている安全保障問題については、イラン側が、協力を継続して問題調査のためにより多くの情報や確認の機会を提供する用意があると語った」と続けました。
そして、「イランはIAEAに対し自発的に、必要に応じさらなる検証や監視活動の実施を許可している。実施方法については、テヘランで近々開催される技術会議の中で取り決められる予定である」としました。
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