ハンガリー外相、「ウクライナへの武器供与は全世界にとって脅威」

ハンガリーのシーヤールトー外相は、外国からウクライナへの大量の武器供与は、ロシアとの停戦が実現した場合に世界の他の地域で戦火をもたらすことになると述べました。

昨年2月にウクライナ戦争が始まって以降、西側諸国はウクライナに武器を供与しており、戦争激化の要因となっています。

イルナー通信によりますと、ハンガリーのシーヤールトー外相は、首都ブタペスト市内で行った演説でウクライナ戦争について、「この戦争の影響は、ウクライナ領土だけにとどまることはないだろう」と述べました。

シーヤールトー外相はその上で、「世界には、ウクライナに供与された武器のごく一部でも危機や情勢不安が引き起こされる地域が多くある。さらに現時点で情勢が不安定な地域では、騒乱やテロを増加させ、新たな難民が生み出す恐れがある」としました。

そして、「戦争を終わらせることが、我々の安全を保障する唯一の手段だ」とし、「ハンガリーはウクライナと国境を接する隣国であるゆえ、そのような緊張増大のあおりを受ける最初の国になるだろう」と述べました。

さらに、EUの対ロシア制裁についても言及し、「ウクライナ戦争終結に寄与していないばかりか、EU経済に著しく損害をもたらした」としました。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。