世論調査で、米の倫理的価値観崩壊が浮き彫りに
6月 11, 2023 16:29 Asia/Tokyo
アメリカの世論調査会社・ギャラップは、国内の人々が自国の倫理的価値観が失われつつあると考えているという調査結果を明らかにしました。
ギャラップのこの調査では、これまでにない割合のアメリカ国民が、自国の倫理的価値観が失われつつあると回答しました。
調査に参加した人のうち、アメリカの倫理的価値観が「悪化している」と答えたのは83%で、2022年から5ポイント、2021年から16ポイント増加しました。
また、アメリカの倫理的価値観が「乏しい」と答えたのは54%で、2022年から4ポイント増加しました。
近年では2018年にも49%が「乏しい」と答えており、これまでの最高水準となっていました。
一方、アメリカの倫理的価値観を肯定的に捉えた回答は、「公正」が33%、「良い」が10%、「すばらしい」が1%でした。
今回の調査では、アメリカの倫理的価値観を「乏しい」とした回答は共和党支持者、民主党支持者ともに2ポイント増加し、それぞれ74%、38%となりました。
ギャラップはこの結果の背景として、アメリカ国内での銃を用いた暴力の増加、航空機内での混乱や公の会議における参加者間の諍いの増加、右肩下がりの宗教的意識、議会議員の間の中絶・保健衛生・トランスジェンダーのスポーツ大会参加・銃所持の法整備に向けた動きを挙げています。
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