世論調査；「ブラジル大統領の支持率が徐々に低下」

現職のルラ・ブラジル大統領の支持率が、徐々に低下していることが明らかになりました。

ロイター通信によりますと、ブラジルの調査会社ＩＰＥＣは、今月１─５日にかけてブラジル全土で２０００人を対象に調査を実施しました。

ブラジルのオグロボ紙が今月９日掲載したＩＰＥＣの世論調査からは、ルラ大統領の支持率は徐々に低下していることが判明しています。

この世論調査によりますと、ルラ政権を「素晴らしい」、もしくは「良い」と評価した割合は３７％と、４月の３９％、３月の４１％から低下しました。

一方で、「非常に悪い」もしくは「悪い」と答えた割合は２８％で、４月の２６％、３月の２４％から上昇しています。伝統的にルラ氏の強い支持基盤であるブラジル北東の貧困地域では、支持率がさらに大幅に低下しました。これらの地域において、ルラ氏はボルソナロ前大統領を破った昨年１０月の大統領選では大勝していました。

ＩＰＥＣのマルシア・カバラリ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「有権者の期待が現実に寄せて修正されることにより、ルラ氏の支持率が下がることは１月の政権発足時から予想されていた」と説明しました。

また、「最近発表された明るい経済指標の効果が、まだ有権者に実感されていないのかもしれない」と述べました。ちなみに、ブラジル経済は第１・四半期に予想以上の成長率となり、インフレ率は２年半ぶりの水準に鈍化しています。

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