6月 14, 2023 15:55 Asia/Tokyo
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世界の避難民の数が、スーダン情勢の悪化などで過去最多の1.1億人に達したことが明らかになりました。

ロイター通信によりますと、UNHCR国連難民高等弁務官事務所は14日水曜、紛争や迫害で自国外へ逃れた難民国内避難民などの総数が1億1000万人に達したとの推計を発表しました。

UNHCRの発表では、避難民の総数は昨年に過去最大の伸びを記録して1億0840万人に達していたのが、主にスーダン情勢の悪化により今年に入ってからも増加を続けているということです。

この問題について、グランディ難民高等弁務官は会見で「我々は極めて分極化した世界にいる。国際的な緊張が人道的問題にまで発展している」と懸念を示しました。

また、紛争や迫害、差別、暴力、気候変動が避難民を生み出しているとし、国際的な保護を必要とする人々の約半数はシリア、ウクライナ、アフガニスタンの出身者だと説明しました。

世界の避難民数は、2011年にシリア内戦が始まる前の20年間は約400万人にとどまっていましたが、その後増加し続け、現在では74人に1人が避難生活を送っている計算になります。

なお世界情勢を反映し、最近では日本に対する難民認定申請者が増加傾向にありますが、日本は依然として円滑な難民受け入れに難色を示しており、同国で難民認定された人々の数は欧米諸国に比べて非常に少ないものとなっています。

一方で、イランは隣国アフガンからの難民を大量に受け入れて、差別なく保健医療サービスや教育の機会を提供しており、現在イラン国内では500万人ほどのアフガン難民が暮らしています。

 


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