スウェーデンのNATO7月加盟、トルコ大統領は否定的

トルコ大統領が、スウェーデンのNATO北大西洋条約機構加盟に否定的名な反応を示しています。

フランス通信によりますと、エルドアン・トルコ大統領は来月のNATO首脳会議開催を前に、スウェーデンの加盟を批准するよう国際的圧力を受けていたのが14日水曜、これを一蹴しました。

トルコ大統領府の発表では、エルドアン氏は「スウェーデンは期待しているだろうが、われわれがそれに応えるとは限らない。期待に応えてほしいなら、何よりもまず、スウェーデンがすべきことをしなければならない」と述べました。

エルドアン氏はスウェーデンの首都ストックホルムで今月、トルコ政府がテロ組織とみなす団体を支持するクルド人による抗議デモがあったことを指摘しました。トルコはスウェーデンに対し、こうしたデモを禁じ、取り締まるよう要求しています。

エルドアン氏はまた、「（スウェーデン側が）対処しないのならば、われわれもサミットで（同意）できない」と表明しました。

スウェーデンと隣国のフィンランドは数十年にわたり軍事的中立を維持してきましたが、ロシアによるウクライナ特殊軍事作戦を受けてNATOへの加盟を申請していました。

結局フィンランドは4月に正式加盟したものの、スウェーデンについてはトルコとハンガリーが依然批准に至っておらず、他の加盟国が懸念を強めている形となっています。

ロシアが昨年2月末にウクライナ特殊軍事作戦に踏み切った遠因の１つに、NATOの東方拡大および、それに伴うロシア国境への脅迫が挙げられます。

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