NATO会合、冷戦後初の新防衛計画で足並みそろわず
(last modified Sat, 17 Jun 2023 06:15:41 GMT )
6月 17, 2023 15:15 Asia/Tokyo
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NATO北大西洋条約機構加盟国の防衛担当閣僚会合で、冷戦終結後初となる新地域防衛計画の策定を巡る合意は不成立に終わりました。

ロイター通信によりますと、NATO加盟国の防衛担当閣僚らは、ベルギー・ブリュッセルでの16日金曜までの2日間にわたる会合で議論したものの、溝が埋まらなかった形となっています。 

NATOのストルテンベルグ事務総長は閣僚らが計画を検討しており、合意に近付いていると表明しました。

一方で、ある外交筋はトルコがキプロスなどに関する地理的位置の表現を巡って決定を妨害したと非難したものの、7月中旬にリトアニア・ビリニュスで開かれるNATO首脳会議までに解決策を見いだすチャンスはまだあるとも言及しています。

 新地域防衛計画は数千ページに及ぶ機密の軍事計画で、ロシアに対してNATOがどのように対応するかを詳述したものです。 

NATOは旧ソ連崩壊後のロシアがもはや脅威ではなく、数十年にわたり大規模な防衛計画をとりまとめる必要性がないとみていただけに、新地域防衛計画を策定することは根本的な転換を意味します。

NATOは、ロシアの特殊軍事作戦によってウクライナで激しい戦闘が起きている中、ロシアなどとの紛争が発生する前に新地域防衛計画を整備しておく必要があると警告しています。

ちなみに、NATOでは先だって、スウェーデンのNATO加盟をめぐりトルコが難色を示したことから、組織内で」足並みがそろわなかったという事態が発生しています。

 


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