知られざる米の恐ろしい戦争犯罪(9)-ベトナム・タインホア村での虐殺
(last modified Wed, 28 Jun 2023 11:10:07 GMT )
6月 28, 2023 20:10 Asia/Tokyo
  • ベトナム・タインホア村での虐殺
    ベトナム・タインホア村での虐殺

ベトナムやイラクなどでの米軍の戦争犯罪の多くは他国民にも知られています。しかし、それ以外にも米は多数の殺人や犯罪の責任を負っており、それは他国はもとより米国民にさえも知られていません。このシリーズでは、これらの戦争犯罪のうちの10件を紹介します。

1969年2月25日の夜、ベトナム南部のメコンデルタ地域で別の虐殺が発生しました。この虐殺は同地域にあるタインホアの農村で、当時アメリカの国民的英雄で海兵隊特殊部隊だったボブ・ケアリー氏率いる一団により引き起こされたものです。この虐殺事件は偶発的なものとする意見もあれば、また事前に仕組まれたものだとするものもあります。

この虐殺での目的は、南ベトナム解放民族戦線・通称ベトコン軍の最高指導者の一人と言われているタインホア村の村長の身柄拘束もしくは殺害でした。

ケアリー氏によれば、彼の部隊は真夜中に村に到着した後、小さなベトナム風の小屋で村民のグループを虐殺しました。同氏は、小屋の中の人々が至近距離から銃撃を開始し、兵士らがこれに応戦した結果、小屋の中にいた人々および、逃げようとした人々も死亡したと主張しました。

最終的に、この虐殺で高齢者および20人の女性と子供が命を落としました。しかし、この事件に関する米海兵隊特殊部隊の別のメンバーの説明はケアリー氏とは異なっており、米兵は特別な理由もなく意図的にこれらの女性と子供を殺害したと主張しています。実際、彼らは狙っていた人物が村にいないことに気づき、女性と子供を並べて銃撃したのです。

 


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