アルバニア首相がテロ組織MKOに警告
アルバニアのエディ・ラマ首相が反イラン・テロ組織MKOモナーフェギンに対し、イランとの戦争を目論むならアルバニアから出ていくよう求めました。
ラマ首相はドイツ誌シュピーゲルとのインタビューにおいて、アルバニア治安部隊が先日行ったMKO拠点に対する作戦の理由を問われて、「MKOは何年も前から我が国に拠点を置いているが、我々はアルバニア領土を政治的活動に利用しないことを条件としてこれを受け入れていた。しかし彼らは、この協定に幾度となく違反してきた」と答えました。
続けて、「我が国は、イランと戦争する気は全くなく、我が国に受け入れられたことを悪用する者たちとは対峙する」と強調しました。
そして、「我が国は、何の関わりがないにも拘わらず、戦争の塹壕代わりにされていた」としました。
アルバニアの英字新聞アルバニア・デイリーニュースはこれに先立ち、ウェブサイトにおいて、アルバニア警察が29日木曜、ドゥラス市内のMKO拠点に改めて人員を派遣したと報じていました。
この記事によれば、警察の部隊はMKO拠点「キャンプ・アシュラフ3」の入口に駐屯し、出入りする全車両をチェックしているということです。
アルバニア警察は先月20日、このMKO拠点を攻撃・捜索しました。
アルバニア内務省はその際、テロ組織MKOのメンバーが自国との間に結んだ諸条件を守っていなかったことを強調しました。
アルバニア警察によるこの捜索では、警察とMKOメンバーとが衝突して緊張が高まり、MKOの拠点にあったコンピューターや電子機器数十台も押収されました。
アルバニア警察は、この作戦が組織犯罪・汚職対策関連法の施行という形で行われたと強調しています。