米外交問題評議会会長、「世界の安全保障にとっての最大脅威は米国内にある」
7月 03, 2023 20:44 Asia/Tokyo
リチャード・ハースCFR米外交問題評議会会長が、「世界の安全保障に対するアメリカの脅威は、気候変動、テロ、食糧不安、伝染病の脅威よりも大きい」と語りました。
ハース氏はこれまで20年間務めたCFR会長辞任前の最新の表明において、アメリカの政治体制の崩壊に懸念を示しました。
また、「現在、アメリカにとっては内の脅威が国外からの脅威よりも大きい。米国は混乱した世界において信頼できる防波堤となる代わりに不安定の元凶に成り下がっており、国内では民主主義が揺らいでいる」と述べています。
さらに、「自分はトランプ米前大統領に協力していたが、間違いを犯した。大統領就任によりトランプ氏はより穏健派になると予想されていたが、それは起こらなかっただけでなく、彼は以前よりもさらに過激に走った」としました。
続けて、バイデン現政権も過去の慣習を守らず、アメリカの政治にはトランプ氏とトランプ主義が根付いてしまっていることを示す可能性に懸念を示しました。
このアメリカ外交官は、「アメリカ国民が自国の民主主義の問題点を認識し、それを正すための対話を歓迎するよう希望する」と表明しました。
国際問題の専門家でもあるリチャード・ハース氏は、著書「義務の章:善良な市民の10の習慣」の中で、アメリカ社会を活性化するための提言を行っています。
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