南ア大統領「BRICSは世界で重要な役割」
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南アフリカのラマポーザ大統領
南アフリカのラマポーザ大統領は、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカで構成するBRICS新興5か国について、「世界経済と国際関係において注目に値する変化を起こす力を持っている」と述べました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、ラマポーザ大統領は20日日曜、BRICSについて、「(その)経済力と政治的影響力、開発分野での協力に着目すれば、世界において重要な役割を果たす」と語りました。
そして、「BRICS首脳会議の開催は今後の世界情勢の筋道を明らかにするだろう」と述べました。
今月22日から24日にかけて、南アフリカ・ヨハネスブルクではBRICS首脳会議が開催されます。
この会議には、ラマポーザ大統領のほか、中国の習近平国家主席、ブラジルのルラ大統領、インドのモディ首相が対面参加するとみられています。
一方、ロシアからはラブロフ外相が直接対面参加し、一方で同国のプーチン大統領はオンラインで演説する予定です。
英スカイニュースによると、プーチン大統領には、国際刑事裁判所から逮捕状が出されているため、南アフリカに問題が生じないようオンラインでの参加を決めたということです。
ラマポーザ大統領は、今回の会議にあたって、関連会合にAUアフリカ連合をはじめとする70カ国を招待しました。しかし、この中には、米英仏の首脳の名は見当たりません。
一方、イランのライースィー大統領やキューバのディアスカネル大統領は、招待を受けて出席の意向を示しています。
BRICS加盟国の間では、この新興経済圏の拡大を目指しての新規加盟国の受け入れ基準をめぐって意見の相違があります。
ラマポーザ大統領によれば、これまでにイラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、インドネシア、エジプト、エチオピアなど40カ国がBRICS加盟に興味を示しているということです。
また、BRICSが創設した新開発銀行の地域通貨による資金調達や融資の方法についても話し合われる見込みです。