9月 12, 2023 18:38 Asia/Tokyo
  • ロシア外務省のザハロワ報道官
    ロシア外務省のザハロワ報道官

ロシア外務省のザハロワ報道官が、劣化ウラン弾に関してIAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長が行った発言を批判し、「彼は劣化ウラン弾に関する真実のすべてを語っているわけではない」と述べました。

劣化ウランを含む兵器の使用は、現在最も物議を醸している問題の一つです。ICBUW・ウラン兵器禁止を求める国際連合などの反対派は、これらの兵器がガンや胎児の先天障害を引き起こす原因となる危険なものだと主張しています。

過去に勃発した戦争の例から、低濃縮ウラン兵器はクラスター爆弾と同様、兵士よりも民間人の死亡者数を多く出していることが分かっています。

イルナー通信によりますと、ザハロワ報道官は、劣化ウランが化学的に非常に危険で人間や環境を汚染させることを指摘しながら、「自発的でもそうでなくても、(劣化ウラン弾に関する)すべての問題に言及しないことは容認できない」と述べました。

グロッシ事務局長は、国連安全保障理事会会合の後、劣化ウランを含む軍事品の使用について、「原子力安全の観点からは重大な放射線影響はない」という、驚くべき主張を行っていました。

国連のファルハン・ハク副報道官は6日水曜、アメリカによる劣化ウラン弾供与に関する報道を確認したとしながら、「国連は常に、世界各地での劣化ウラン弾の使用を懸念している」と述べていました。

アメリカ国防総省は同日、ブリンケン国務長官のウクライナ首都キエフ(ウクライナ語読み;キーウ)訪問に合わせて、ウクライナに対する1億7500万ドル相当の新たな支援および、その一環として同国に劣化ウランを含有する戦車用砲弾の供与を発表しました。

数カ月前にはイギリスも、劣化ウラン弾を含む兵器をウクライナに供与しています。

 


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