OPEC事務局長が、石油需要の継続を楽観視
10月 03, 2023 19:37 Asia/Tokyo
OPEC石油輸出国機構のハイサム・アル・ガイス事務局長は、「石油の需要については楽観的だが、石油業界への投資を控えることはエネルギー安全保障の脅威につながるだろう」と述べました。
ロイター通信によりますと、ハイサム・アル・ガイス事務局長は、石油・ガス業界への継続的投資の重要性を強調し、(クリーンエネルギー移行への観点から)石油業界への投資控えを呼びかけることは損失につながるとしました。
続けて、今年の石油需要は昨年と同じ程度に堅調であるとしながら、「OPECの予測では、年間の需要は日量230万バレル以上増加する」と述べました。
北海ブレントの価格は先月、サウジアラビアとロシアが2023年末まで日量合計130万バレルの減産・輸出制限を維持すると発表したことを受け、1バレル90ドル超まで上昇していました。OPEC加盟国とロシアなどの非加盟主要産油国で構成されるOPECプラスは今年、日量250万バレルの減産を実施していますが、これまでのところ減少分は、アメリカ、ブラジル、イランの供給増加によって補われています。
OPECのこのような予測の一方、IEA・国際エネルギー機関は、9月以降のOPECプラスの減産により、今年第4四半期の石油供給が大幅に減少するだろうとしています。