スコットランド第1首相夫人が、親族含めたガザ住民の悲惨な状況を訴える
10月 17, 2023 16:26 Asia/Tokyo
英スコットランドの第1首相でパレスチナにルーツを持つイスラム教徒でもあるハムザ・ユーサフ氏の夫人ナディア・エルナクラ氏が、現在パレスチナ・ガザ地区で起きている恐ろしい事態の責任はシオニスト政権イスラエルにある、としました。
イスナ―通信によりますと、エルナクラ氏はスコットランド北東部の町・アバディーンで開催されたスコットランド国民党の会議における演説で、「私の親族は、ガザ地区に対しガザ地上攻撃が行われようとしていることから、互いに別れを告げなければならなくなった」と語りました。
また、涙ぐみながら、「今や、アイスクリームを運搬するための冷蔵トラックが、遺体の保管に使用されている。ガザで医師をしている私の兄弟は医薬品の不足に苦しめられ、負傷者の治療もできずにいる」と述べました。
エルナクラ氏の両親は今月初め、93歳になる同氏の祖母に会うためスコットランドからガザ地区を訪れましたが、その後ガザ地区は完全封鎖状態になりました。
この会議に出席した議員らは、決議案を可決させることで英国政府に対し、国連が求めている市民の避難と支援物資搬入のためのガザでの人道回廊設置を支持するよう求めています。
エルナクラ氏はまた、「私たちが目にしているのは、筆舌に尽くしがたい恐怖である。数家族の20人が実に簡単に殺される。ガザ地区の全住民が死にさらされ、恐怖におびえている」と続けました。
そして英政府に対し、ガザ住民へのさらなる支援を求めるとともに、「英国は偵察機の供与ではなく、支援物資の提供を行うべきだ」と述べました。