国連事務総長、「パレスチナ人は56年間も閉塞的な占領下で生活」

グテーレス国連事務総長は、今月7日からパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスによりシオニスト政権イスラエルに対して始まった作戦について、「この攻撃は、56年間に及ぶ閉塞的な占領を背景に発生した」と語りました。

グテーレス事務総長は24日火曜の安保理会合で、「（この攻撃が）発生した背景・原因に注目してほしい」と呼び掛けました。

グテーレス氏はこれについて、「（ハマスによる攻撃は）パレスチナ・ガザ地区で現在起こっている（イスラエルによる）大量殺戮を正当化するものではない」とし、「何をもってしても、民間人の虐殺や拉致、あるいは民間施設への爆撃は正当化できない」としました。

その上で、「ガザの燃料備蓄は数日以内に枯渇し、それは人道上の大惨事につながる。このため、人道支援物資は制限なくガザ地区に搬入される必要がある」としました。

そして、「ガザで目撃されている、目に余る国際法違反を深く憂慮している」とし、「中東（西アジア）情勢は悪化しており、ガザでの戦争は地域に拡大する可能性がある。民間人殺害は決して正当化できない」と述べました。

グテーレス氏はまた、ユダヤ教徒排斥やイスラム恐怖症への対抗を要請しました。

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