イラン・ロシア両外相がガザ情勢めぐり電話会談
イランとロシアの両外相が電話会談し、パレスチナ・ガザ地区の情勢を検討した上で、シオニスト政権イスラエルによる戦争犯罪の停止を強調しました。
ロシア外務省は3日、声明を発表し、同国のラブロフ外相とイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が電話会談したことを明かしました。
この会談で両者は、現在のガザ即時に懸念を示し、早期停戦と人道支援提供の必要性を強調しました。
ラブロフ外相はアミールアブドッラーヒヤーン外相に対し、ロシアが国連安保理において停戦および外交による問題解決のため努力していると説明しました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はこのほかにも、クレバリー英外相やシリアのミクタド外相、ハマスのハニヤ政治局長とも相次いで電話会談し、最新のガザ情勢について会談しました。
このうちクレバリー英外相との会談では、アミールアブドッラーヒヤーン外相は英側に現状を現実的に見るべきだと進言し、「国際法の観点から言えば、占領下にある人々は合法的に自衛する権利がある」とし、「(パレスチナ問題について)どのような姿勢をとるにしても、問題の根はシオニスト政権による占領にあることを知るべきだ」と述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はその上で、「国際法の枠組みでは、どのような戦争でも原則を守る必要がある。その点から言えば、シオニスト政権によるパレスチナの民間人9000人以上の殺害や復讐的行為、自ら公言した虐殺などは、決して受け入れらるものではない」としました。
また、クレバリー氏がイスラエルを支持する考えを伝えると、アミールアブドッラーヒヤーン外相は「イランは、占領行為に対する抵抗は国際法上認められた権利であると常に認識している」と反論しました。
そして、「イスラエルによる虐殺行為は即座に止められるべきであり、人道支援は大規模な形でガザに届けられなければならない」としました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はさらに、アメリカによる対イスラエル支援が今回の戦争が激化している主要因であるとし、「抵抗勢力はイランからの指図は受けていない。彼らは自らの条件に応じて、自国・地域の安全のために決定を下している」としました。
これに対しクレバリー外相は、パレスチナ問題に対する自国の立場を説明するとともに、戦争の拡大阻止にむけてイランに協力を要請しました。