1月 07, 2024 19:50 Asia/Tokyo

ユニセフ・国連児童基金が、パレスチナ・ガザで死のサイクルが形成されつつあり、数十万人のパレスチナ人の子どもたちの命が脅かされていると警告しました。

レバノンのアルマヤディーン・テレビによりますと、ユニセフ「ガザでの戦争が3か月を超える中、栄養失調と感染症による同地区の人々の死のサイクルが形成されつつあり、数十万人の子どもを含めた100万人以上の命が危険にさらされている」としました。

ユニセフによれば、ガザでは現在、2歳以下のパレスチナ人の子どもの約90%が、戦争のために2種類以下の食糧しか入手できていないということです。

この報告はまた、ガザの子どもたちが病気になるケースが依然として増加を続けているものの、必要な食糧は不足し手に入らず、その死が危険にさらされているとしています。一方、激化するシオニスト政権のガザ攻撃は、14週目に入ろうとしています。

これに先立っては、FAO国連食糧農業機関も、ガザでは戦争の継続と人道支援物資の厳しい搬入制限により、飢餓に陥る危険が増加していると報告しています。

ラッセル・ユニセフ事務局長もこれに関連して、「ガザのパレスチナ人の子どもたちは、日ごとに悪化する悪夢に見舞われている」と述べています。

ユニセフの報告はさらに、5歳未満の子どもの下痢は先月17日からの1週間だけで7万1000件確認されたとしました。

また、「ガザでは清潔な飲料水やその他の衛生用品が深刻に不足しているため、住居を追われた子どもたちとその家族は、さまざまな感染症の予防に必要な衛生水準を維持できていない」と指摘しました。

米ニュースサイトのビジネス・インサイダーによれば、パレスチナ当局者の話では、シオニスト政権イスラエル軍の攻撃によってこの3か月にガザで殉教した子どもは、2万2000人に上っている殉教者全体のの約3分の1にあたる8000人にのぼります。 

ガザでの戦争は、この数十年に起きた他のどの武力紛争よりも速いペースで子どもの殉教者を出しており、この人数だけでひとつの記録を打ち立てていると言えます。

子どもの権利条約によれば、子どもの生活や住居に対する攻撃は禁止されています。

シオニスト政権イスラエルは昨年10月7日より、ガザへの全面攻撃を行っています。

各独立系人権団体によれば、ガザでは社会インフラの60%が損壊もしくは完全に倒壊しており、約200万人が清潔な飲料水、食糧、医薬品の深刻な不足により難民化しています。

 


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