アルゼンチン沖の油田を狙う英・イスラエル
7月 03, 2024 19:06 Asia/Tokyo
アルゼンチンのマルビナス諸島(英名:フォークランド諸島)の領有権を主張しているイギリスは、この島の沖にある油田から少なくとも5億バレルの原油を略奪することを企図しています。
【ParsToday国際】英デイリー・テレグラフ紙の報道によると、計画の対象となっている油田はマルビナス諸島のレオネス・マリノス島沖で、計画が実現した場合、その権益の多くはアメリカやイスラエルに渡るということです。
この油田には17億バレルの原油が眠っているとされ、埋蔵量3億バレルの北海沖のローズバンク油田をゆうにしのぎます。
レオネス・マリノス島沖の計画を進めているのはイスラエル企業のナヴィタス石油で、英メディアは、島の住民が油田開発を受け入れれば、その利益の大半はナヴィタス社のものになるとしています。
アルゼンチンは、アルベルト・フェルナンデス前大統領の時代に、この計画をめぐってナヴィタス社に抗議しています。
マルビナス諸島は1833年に英国の支配下に入りました。
専門家らは、イギリスがマルビナス諸島を占有する目的は、世界でも戦略的重要性が高いとされるこの一帯の海峡の覇権を握るためだとみています。
イギリスはマルビナス諸島を占領することで、漁業的価値の高い周辺海域の領有を主張しています。また、石油や天然ガスも埋蔵されているとされ、こうした天然資源の存在もイギリスが旧来の植民地支配をこの島に対して続けている要因とされます。