仏女子アスリートがパリ五輪開会式に参加できず ヒジャーブ着用を理由に
7月 27, 2024 18:52 Asia/Tokyo
陸上競技のフランス代表、サンカンバ・シラ選手が、イスラム教徒の女性が頭髪を隠すのに使用するヒジャーブを着用していたとして、昨日のパリ五輪開会式への参加を禁止されました。
【ParsToday国際】今大会の女子400メートル走に出場するシラ選手は、開会式への参加を禁止された後、自身のインスタグラムに「自国で開催されるオリンピックの代表選手に選ばれていながら、その開会式への出場資格がないというのがどういうことか考えてほしい」と投稿しました。フランス・オリンピック委員会のデビッド・ラパルティアン会長は以前、同国の女性アスリートにはオリンピックでのヒジャーブ着用を禁止すると表明していました。
これに対し、国連人権高等弁務官事務所のマルタ・ウルタド報道官は昨年9月に発表した声明の中で、この禁止措置は「誤り」であると述べています。
仏オリンピック委員会は、この問題の解決策を模索していると主張しています。
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国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルは今月16日、声明を発表して、「ヒジャーブ着用禁止は『フランス政治における矛盾かつ差別的な基準』の存在を示している」と発表しました。またこの声明では、このような禁止措置は国際法規に違反すると述べられています。
同NGOはまた、この禁止措置がフランス当局の「差別的計画」であり、IOC・国際オリンピック委員会の「弱さ」を浮き彫りにしていると強調しました。
パリ五輪は今月26日から来月11日までの日程で開催されます。