9月 10, 2024 15:44 Asia/Tokyo
  • アラブ人アナリスト、「西側はイランにウクライナ戦争の扇動者という濡れ衣着せた」
    アラブ人アナリスト、「西側はイランにウクライナ戦争の扇動者という濡れ衣着せた」

著名なアラブ人アナリストが、「米とNATO北大西洋条約機構はイランの軍需産業の発展に懸念をつのらせている」と語りました。

著名なアラブ人アナリスト、アブドゥルバリ・アトワン氏は、「ロシアに弾道ミサイルを供与したとする米国の対イラン非難は、NATO、とりわけその西アジアの戦場における軍事的地位にとっての目の上のたん瘤とされる、ミサイル分野でのイランの軍事的進歩に対して、米とNATOの懸念が高まっていることを示している」と語りました。

パールストゥデイによりますと、アトワン氏は英国拠点のアラビア語ニュースサイト「ライ・アルヨウム」紙の記事で、イランからロシアへの弾道ミサイル供与という米紙ウォールストリート・ジャーナルの提示した疑惑を否定し、「驚くべきことに、この対イラン疑惑が提起されたのは、米国務省がウクライナへの2億5000万ドル相当の最新武器供与を発表した中でのことである」と述べています。

また、イラン国連大使の発言に言及し、「イラン国連大使は、ウォールストリート・ジャーナルに掲載されたニュースを事実無根で誤解を招くものだとして強く否定するとともに、米英仏がこうしたフェイクニュースの拡散に手を出し始めたと強調している」としました。

さらに、イラン国連大使の発言を引用し、「特に米国による西側の先進兵器のウクライナ向け供与がこの戦争を長期化させている」との見方を示しています。

アトワン氏の見解では、米国政府はロシア領の内陸部を標的にできるよう、ウクライナへの長距離ミサイル供与も検討しているものの、ロシア政府はこれこそが戦争への直接干渉であり、全ての越えてはならない一線にふみこむことだとみなしています。

アトワン氏はさらに、「F-16戦闘機、パトリオット・ミサイル、新型戦車を含む数十億ドル規模の現代兵器をウクライナに供与すことは許されるもので、他の交戦勢力には駄目だというのは、偽善の極みである」としました。

続けて、パレスチナ・ガザでのシオニスト政権イスラエルの犯罪を幇助したことで米の国際的地位が下落したと指摘し、「米はネタニヤフ・イスラエル首相とシオニスト・ロビーへの怯えから、対ガザ戦争の停止に失敗した」と語っています。

アトワンは最後に、アメリカの時代は終わったと強調し、「世界規模で新たな多極性が出現してきており、アメリカの立場はもはや英仏、ポルトガル、ベルギーといった過去の植民地主義帝国の位置づけと同じ程度でしかない」と結びました。

 

 


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