NATO最大の兵器計画が承認/米専門家「NATOは新たな冷戦を追求」
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NATO最大の兵器計画が承認/米専門家「NATOは新たな冷戦を追求」
NATOが過去数十年で最大の軍事計画を承認しました。
【ParsToday国際】米国はNATO加盟国に対し、対米依存から脱し、GDPの5%を防衛費に充てるよう求めています。
NATOは5日、ベルギー首都ブリュッセルでロシアの脅威への対処を名目に、冷戦終結以来最大規模の再軍備計画を承認したと表明しました。この計画は、今後数年間におけるNATOの抑止力と防衛力の拡大を念頭、加盟国の軍事力に関する新たな目標も盛り込んだものとなっています。
これらの目標に基づき、NATOの各加盟国は共通の防衛と抑止力のために提供する必要のある事柄を正確に把握しています。この決定は5日、ブリュッセルで開催されたNATO国防相会合で下されました。
この点に関して、元米国議会顧問で国際関係・立法問題の専門家であるジェームズ・ジャトラス氏は、NATOにはロシアとの対立を終結させる計画がないと指摘し、「NATOはこの状況を国際体制の恒久的な特徴にしたいと考えている。彼らは、新たな一大冷戦を復活させようとしている」と述べました。
そして、西側諸国はウクライナ紛争の解決に関心がなく、彼らの目的はあくまでも「ロシアを弱体化させること」のみであると強調しました。
ジャトラス氏によれば、欧州がロシアに対し多くの制裁を課せば課すほど、その犠牲になるのは欧州市民であるということです。
これに先立ち、フランス軍大佐で現在は政治アナリストのジャック・エミール・クロード・ジャン=フランソワ・オガール氏も、「ウクライナとNATOおよびEUにおけるその支持勢力は、3年にわたってロシア弱体化を目論んできたが、ウクライナ紛争においてロシアに敗北したことを認めなければならない」と述べていました。
オガール氏はまた「ウクライナは西側諸国の手先と化しており、この状況が同国民を壊滅的な結末へと駆り立てている」と強調しています。