英元俳優ケイン氏、「ガザの人道状況は人類史上最も恐ろしい危機の1つ」
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英元俳優のマイケル・ケイン氏
イギリスの元著名俳優だったマイケル・ケイン氏が、シオニスト政権イスラエルによる容赦ない封鎖と戦争の結果として生じたガザ地区の人道危機に反応し、パレスチナの子供たちの状況に対処するよう呼びかけました。
【ParsToday国際】ファールス通信によりますと、マイケル・ケイン氏は、ガザで食料を受け取るために行列に並ぶ子どもたちの写真を投稿し、「子どもが飢えるべきではない」と投稿しました。
また、「ガザのための行動の日」キャンペーンポスターと題した別の画像を公開し、鍋やフライパンを手に街頭に繰り出してガザ市民の飢餓に抗議を表明するよう、イギリス国民に呼びかけています。
さらに感情をそそるツイートを投稿し、「ガザの子どもたちが食物を求める姿は見るに耐えない」としました。
そして、飢餓撲滅活動家としても有名なボブ・ゲルドフという象徴的な人物を想起し、「ゲルドフよ、子供たちを満腹させよ」と注意喚起しています。ゲルドフの名は今や、人道危機に直面した際の広範な人道支援活動の象徴となっています。ケイン氏が投稿でゲルドフ氏に言及したことは、歴史的かつ象徴的な意味合いを持ってきます。それは、ゲルドフ氏がアフリカのために行ったことを、今度はガザの飢えた子供たちのために再度行うよう、良心ある世界市民に呼びかけるものだからです。
ゲルドフ氏はアイルランド出身のミュージシャンかつ社会活動家でもあり、1980年代に世界的な飢餓撲滅キャンペーンを主導したことで最もよく知られています。1984年には、飢餓に苦しむエチオピアの人々を支援するために、チャリティー・プロジェクト「バンド・エイド」を結成しました。
ガザの人々との連帯をアピールするケイン氏の投稿は、「X」で大反響を呼び、多くのユーザーからの支持やリツイートを集めました。
シオニスト政権イスラエルは米国の支援を受けて、GHFガザ人道財団と称する組織を隠れ蓑にして、飢餓に苦しむ人々を直接狙った攻撃を開始しています。
2025年5月下旬以来、ガザ地区の食糧配給ラインや援助物資輸送ルート沿いで少なくとも1000人が殺害され殉教する、という事態が発生しています。
2023年10月以来のイスラエル政権によるガザ戦争により、数十万人もの女性と子供が深刻な栄養失調に陥っています。
ガザ地区の病院に入院している子どもたちは、食料と医薬品の不足により危機的な状態にあります。
ガザにあるパレスチナ保健省は今月24日、イスラエルによるガザ戦争開始以来、少なくとも115人のパレスチナ人が飢餓で命を落とし殉教したと発表しました。
さらに、イスラエルの地上攻撃と空爆により、これまでに5万9000人以上のパレスチナ人が殉教した他、14万3000人が負傷しています。