世界のニュース | イラン大統領:「科学分野の殉教者はイランの進歩への意志を象徴」/世界がガザへの救援を要請
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イランのペゼシュキヤーン大統領が、殉教した科学者らが同国の科学の進歩に大きく貢献したことを強調するとともに、これらの人々の暗殺の責任はシオニスト政権イスラエルにある、と主張しました。
(last modified 2025-08-13T06:27:09+00:00 )
8月 13, 2025 15:24 Asia/Tokyo
  • イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領
    イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領

イランのペゼシュキヤーン大統領が、殉教した科学者らが同国の科学の進歩に大きく貢献したことを強調するとともに、これらの人々の暗殺の責任はシオニスト政権イスラエルにある、と主張しました。

【ParsToday国際】このニュースでは、ガザ地区への緊急援助を求める国際社会の声、アメリカがパレスチナ人に対するイスラエルの暴力を事実として認めたこと、欧州が対イスラエル協力の停止を迫っていること、そして対ガザ援助提供への妨害に対する国連の批判などと取り上げます。
 

イラン大統領:「殉教した科学者らはわが国の学術発展という国民の意志の象徴」

ペゼシュキヤーン大統領は殉教した核科学者らを追悼する式典で「殉教したイランの科学者らは、国の学術的進歩に必要な知識、能力、そして意志を持っていたこと以外、何の罪も犯していない」と述べました。また「これらの諸氏は国民に奉仕し、科学面でのイランの独立性を強化しようとしていたにすぎない」とし、彼らの暗殺の有責者はシオニスト政権だと断言するとともに、人権と世界平和を声高に主張する人々の沈黙を強く批判しました。
 

世界が即時の対ガザ人道支援搬入を呼びかける

ガザ地区の壊滅的な人道状況を受け、24カ国の外相と欧州委員会上級委員ら複数名が共同声明を発表し、同地区に対する支援物資搬入の即時の円滑化を求めました。この声明は「ガザ地区における苦しみと飢餓の深刻さは想像を絶するレベルに達しており、この危機に対して国際社会による政治的に偏らない緊急対応が必要である」と強調しています。また、欧州評議会のマイケル・オフラハーティ(Michael O'Flaherty)人権コミッショナーも、「イスラエル向け武器輸送は人権侵害に利用される可能性があるため、打ち切られるべきだ」と警告しました。
 

米国、パレスチナ人に対するイスラエルの組織的暴力の事実を認める

米国国務省は2025年版年次人権報告書の中で、シオニスト政権によるパレスチナ人、特にヨルダン川西岸地区における日常的な暴力の増加を事実として認めました。この報告書はまた、広範囲にわたる逮捕、失踪、そして捕虜の違法な移送について言及するとともに、これらの逮捕の多くは裁判なしに行われ、基本的人権原則に違反しています。

国連のファルハン・ハク副報道官もシオニスト入植者によるパレスチナ人への攻撃が続いていることに懸念を表明し、民間人の安全確保を求めました。
 

EU首脳、対イスラエル協力停止を要求

元EU外務・安全保障政策上級代表は110名を超える元欧州議会議員らとともに、EU・イスラエル間パートナーシップ・協力協定の即時破棄を求めました。また「イスラエルの犯罪行為への対応を怠れば、EUの法的義務に違反するリスクがある」と警告するとともに、欧州委員会の故意の不正行為を理由に欧州司法裁判所に提訴すると表明しています。
 

国連が批判、「イスラエルは故意にガザ向け人道支援物資送付を遅延」

国連は、ガザへの人道支援物資の搬入を阻む数々の障害に対し深刻な懸念を表明するとともに、イスラエルの治安上の許可が不当に遅延しているとしました。ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官は「多くの人道支援活動が拒否され、活動上の障害に直面しており、こうしたことによる遅延で人命救助のための貴重な時間が浪費されている」とコメントしています。
 

 


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