国際ニュース|イエメン軍がイスラエルへのトリプル攻撃を開始/イランとIAEAとの協議が進展
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イエメン軍報道官は22日、イスラエル占領地にあるベン・グリオン空港を弾道ミサイルで攻撃したと発表しました。
(last modified 2025-08-23T12:07:08+00:00 )
8月 23, 2025 16:39 Asia/Tokyo
  • イエメン軍がイスラエルへのトリプル攻撃を開始
    イエメン軍がイスラエルへのトリプル攻撃を開始

イエメン軍報道官は22日、イスラエル占領地にあるベン・グリオン空港を弾道ミサイルで攻撃したと発表しました。

【ParsToday国際】イエメン軍は22日夜、同軍のミサイル部隊が占領地テルアビブ近郊ヤッファにあるベングリオン国際空港に対して特別作戦を遂行したと発表しました。それによると、今回の作戦では弾道ミサイル「パレスチナ2」が使用され、イスラエルの防衛システムを迂回して標的に命中したということです。

また、今回のミサイル攻撃でイスラエル側に広範囲にわたる混乱が生じ、数百万人の市民がシェルターに避難したほか、ベングリオン空港が運用停止となりました。この他にも、イエメン軍の無人機部隊がヤッファ及び占領地南部アシュケロンにあるイスラエル軍基地に対し、2機の無人機による2回にわたる作戦を実施し、敵の軍事目標と重要目標への攻撃に成功したということです。

 

米国防総省の情報局長が解任

米国防総省のヘグセス長官は、同省傘下にある国防情報局のジェフリー・クルーズ局長を解任しました。米上院情報委員会の民主党幹部議員は、この動きをトランプ政権による諜報活動の政治化だと非難しています。

クルーズ局長の解任理由は未だ明らかになっていませんが、米紙ワシントン・ポストは、今回の解任は国防情報局がイランの主要核施設3カ所に対する米軍の攻撃に関する一次報告書を発表した後のことだと報じています。この報告書は「イランの核能力はわずか数カ月しか後退していない」と記載したことで、トランプ大統領らの反感を買ったと報じられています。

 

国連事務総長「ガザの惨状は筆舌に尽くしがたい」

国連のグテーレス事務総長は、ガザの状況について強い言葉で声明を発表し、「ガザの地獄絵図を表現しうる言葉はもはやは尽き果て、今や『飢餓』という新たな言葉が加わったようだ」と述べました。さらに、「国際法の下、占領国であるイスラエルには、ガザの人々への食料・医薬品の供給確保を含め、明確かつ具体的な義務がある」としました。

 

イランとIAEAの協議に進展

イランの国際原子力機関(IAEA)常駐代表であるレザー・ナジャフィ大使は、IAEA副事務局長がテヘランで行った最近の協議に続き、イラン代表団がオーストリア・ウィーンでIAEA保障措置担当副事務局長と会談したと発表しました。ナジャフィ氏はこれについて「22日の会合において、関係者らはテヘランでの協議を継続するとともに、米国とイスラエルによるイランの平和目的の核施設への違法な攻撃によって生じた新たな状況を考慮し、イラン国会で承認された新法の枠組み内でイランがIAEAと今後どう関わっていくかについて協議・意見交換を行い、イランがIAEAと関わる際の新たな条件について説明した」と語りました。また「双方は今回の協議で進展を見せ、イラン国内法の枠組みでのやり取りの取り決めに関する議定書策定を目的とした協議を継続することで合意した」と述べました。

 

モロッコ、イエメン、モーリタニアで数万人がガザ支持を表明

イエメン、そして北・西アフリカのモロッコおよびモーリタニアで22日、数千人がガザ地区の被抑圧民への支持を表明し、イスラエルの侵略の停止を求めるデモを行いました。

 

イスラエル、ガザ地区の飢餓に関する国際機関の報告書に反発

国連の支援を受ける国際機関がガザ地区の飢饉を公式に宣言したことを受け、イスラエル外務省は「これらの国際機関の報告書は捏造かつ誤りであり、その狙いはハマスを支援することにある」と表明しました。この報告書は国連などの支援を受けて世界各国の飢餓状況を監視する「統合食料安全保障フェーズ分類(IPC)」が22日に発表したもので、ガザ地区の状況を「壊滅的なレベルの飢餓・飢饉」と認定しました。2023年10月にガザ戦争が始まって以来、国際機関がガザの飢餓を認定するのは今回が初めてです。また、2004年に発足したIPCが飢餓を認定するのは今回が5例目で、他4件はいずれもアフリカ諸国でした。

 

オランダ右派政党、イスラエルの犯罪に抗議し連立政権から離脱

オランダの中道右派政党「新社会契約党(NSC)」は、同党党首でイスラエルに批判的なヴェルトカンプ外相への支持を表明し、連立政権からの離脱を表明しました。ヴェルトカンプ氏はイスラエルへの制裁発動を政府として実現できなかったことから、外相を辞任することを表明していました。

 


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