中国関連ニュース | 中国国連大使:「パレスチナ国民の意志が尊重されるべき」
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中国の傅聡国連大使
中国政府が、台湾問題に対するあらゆる外国の干渉に対し警告を発しました。
【ParsToday国際】中国政府は26日水曜、日本が台湾に極めて近い沖縄・与那国島へのミサイル配備を発表したことを受け、台湾問題への外国からの干渉を「粉砕する」と警告しています。中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の彭慶恩報道官は、日本の行動に対し「我々は国家主権と領土保全を守る確固たる意志、強い決意、そして強固な能力を有しており、いかなる外国からの一切の干渉を粉砕する」と語りました。さらに「日本による台湾海峡隣接地域への攻撃兵器の配備は極めて危険であり、意図的に地域の緊張を高め、軍事的対立を誘発する行為である」と述べています。
中国は台湾を自国の不可分の領土とみなしており、台湾の統治ためには武力行使も辞さない構えです。
「日本は誤った道筋に固執すべきではない」
この点に関して、中国の王毅外相は中央アジアのキルギス、ウズベキスタン、タジキスタンへの訪問を終えた後、記者会見で第2次世界大戦中の日本軍の犯罪に言及し、「もし日本が再び誤った道を歩むならば、すべての国と正義の擁護者は、日本の歴史的犯罪を検証し、軍国主義の復活を阻止する権利がある」と語りました。さらに「日本は誤った道筋に固執してはならず、一日も早く過ちを反省し改めるべきだ」と述べています。
王毅外相は台湾が中国の不可分な領土の一部であることを強調するとともに「今年は、中国国民が日本による占領・台湾侵略に勝利してから80周年にあたり、台湾の中国への返還は第2次世界大戦における日本の降伏文書を含む国際文書に明記されている」と指摘しました。また「日本の指導部が台湾問題において軍事的なシグナルを送ることは『超えてはならない一線』を越える行為である」とし、「日本がこの路線を続行するなら、中国として国家主権と領土保全を防衛すべく断固たる対応を迫られるだろう」と警告しました。さらに「中国は中央アジアにおける平和、安定、発展の真摯な守護者として影響力のある役割を果たす意向であり、この地域の国々の内政への一切の干渉に反対する」としています。
中国国連大使:「ガザでの持続可能な停戦の実現は最優先事項」
一方、傅聡・中国国連大使兼常駐代表はパレスチナ問題に関する国連安保理公開セッションにおいて「ガザ地区における持続可能な停戦の実現は国際社会の最優先事項である」と語りました。さらに「複数の報道によれば、シオニスト政権イスラエルは停戦成立以来、停戦合意に400回以上違反し、ガザ地区住民から300人以上の殉教者を出している」と述べています。そして「ガザ地区の人道状況は依然として極めて深刻であり、人道支援へのアクセスは今なお多くの障害に直面している」としました。
傅聡国連大使はさらに、イスラエルによるヨルダン川西岸地区への入植活動を非難し、「このような行為は独立国家パレスチナ樹立の基盤を揺るがし、パレスチナ人の生命活動の場を制限するものだ。イスラエルは入植活動を停止すべきである」と警告しました。さらに「ガザ地区とヨルダン川西岸地区はともにパレスチナ国家の不可分な一部である。ガザ地区の将来に関する決定は全て『パレスチナ人主導のガザ』という原則に基づき、パレスチナ国民の意思を尊重せねばならない」と改めて強調しています。

