ドイツと軍事力の復活;第2次世界大戦前に見られた見本の繰り返しか?
-
ドイツの国防相、社会民主党員、国会議員のボリス・ピストリウス氏
第2次世界大戦の歴史に注目すると、ドイツ軍の拡大と無人機戦争への重点化により、同国の軍国主義に関する新たな歴史的懸念が浮上しています。
ドイツ紙「ビルト」が報じた、新兵の採用、特に対無人機訓練の大規模実施というドイツ軍の新たな計画は、同国の軍事戦略における大きな変化の兆候と言えます。この報道によれば、ボリス・ピストリウス国防相率いるドイツ国防省は、無人機に対する防衛を訓練の支柱の一つとする新たな訓練プログラムを実施しており、短期訓練を終えた兵士は「国土防衛隊」の称号を得ることになるということです。この動きは、国防予算の大幅な増額やNATO北大西洋条約機構の枠組みにおける新たな約束事と相まって、ドイツが急速な軍事力強化の道を歩んでいることを物語っています。
しかし、このプロセスを新たな脅威への単なる技術的適応と捉えることはできません。ドイツの歴史からは、第2次世界大戦以前から、同国が人類史上最も壊滅的な戦争の一つに備え、綿密な計画、軍事力の開発、そして軍の再建を行っていたことが見て取れます。ドイツはかの戦争が残した政治的、倫理的、そして財政的な負の遺産を未だ完全に克服できていない現在にあって、再び軍事力を拡大し、軍隊の役割を再定義しようとしています。このことは、ヨーロッパにおける地政学的緊張の文脈において特に重要だと言えます。
無人機の脅威に対する特段の重点化と新たな訓練体制の構築は、防衛上の論拠によって正当化されるものの、第2次世界大戦後、過去の過ちを繰り返さないよう厳しい規制下に置かれた国において、軍国主義正常化プロセスの一環となる可能性があります。こうした動きは、世界はドイツが徐々に軍事大国としての地位を取り戻しつつある現実を突きつけられているのではないか、という深刻な問題を提起するものです。またこのプロセスは、歴史的背景を踏まえれば、国内情勢のみならず世界の安全保障バランスに対する警告でもあります。

