本日のトピック、日米豪の共同声明に対する中国の反発
中国がアメリカ、オーストラリア、日本の共同声明に対して激しい反応を示しました。この3カ国はこの中で、中国は南シナ海の対立をあおっていると非難しました。
ガッファーリー解説員
中国の王毅外務大臣はこの共同声明を非難し、この声明はアメリカと同盟国が中国と明らかに対立する方向にあるものだとしました。中国はアメリカ、オーストラリア、日本の3カ国の行動をアジアにおける兵器競争の継続と治安状況の変化に向けた下地を整えるものだとし、これは地域の平和、治安、安定を促さない行為だとしました。
3カ国の共同声明の一方で、ASEAN東南アジア諸国連合の加盟10カ国は中国と協調路線をとることで、ある程度懸念を払拭しました。しかし、今回の3カ国の声明では中国はフィリピン同様、南シナ海の問題を巡り仲裁裁判所から出された判決に従うべきだとされています。中国はこの判決を受け入れませんでした。中国はこの裁判所に代表が出廷していないことから、その中で出された判決は法的な実効性や価値はないとしています。
その一方で、ASEANは地域のすべての関係国による取り決めの実施を求めました。これは中国にとって外交手段を通じて問題の解決が考えられるという強みになります。
アメリカ、日本、オーストラリアの共同声明で、中国は深刻な標的になっているものの、中国は、アメリカの政情の変化や治安の脅威を理解し、外交手段をあきらめておらず、こうした手段を通じて、アメリカに対して適切な回答を与えようとしています。
中国の王外務大臣は、「アメリカとその同盟国が現在の良好な雰囲気を乱しており、緊張をそれに置き換えている」と述べました。
こうした王外相の表明から、アメリカ、日本、オーストラリアは中国に対してどのような目的や政策を持っているのかについての憶測が浮上しています。中国外相によれば、世界の70カ国がこの問題の解決に向けた中国の合法的な戦略を支持しているということです。
中国の関係者は以前より、仲裁裁判所の判決は、この海域の状況を乱し、緊張を作り出す以外の結果を引き起こさないと表明してきました。現状や中国に対する共同声明の発表にもかかわらず、中国とアメリカの協力はその重要性により、今もアジア太平洋地域で行われているのです。