分析|アラブ諸国にとって、米軍基地の設置に伴うコストは安全保障上の成果を上回っているか?
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アメリカの新聞ワシントン・ポストによれば、ペルシャ湾南部における米国の同盟国の間で、米国に対する不満が高まっています。
(last modified 2026-08-18T11:11:09+00:00 )
8月 18, 2026 20:07 Asia/Tokyo
  • 地域に存在する米軍基地
    地域に存在する米軍基地

アメリカの新聞ワシントン・ポストによれば、ペルシャ湾南部における米国の同盟国の間で、米国に対する不満が高まっています。

【ParsTodayイラン】ワシントン・ポストによりますと、ペルシャ湾南部の同盟国では、米国に対する不満が高まっています。これらの国の当局者らは、トランプ米大統領による対イラン戦争への対応を予測も持続も不可能なものと見なすようになり、「アメリカはこの紛争を外交的に終結させられるのか」とする疑問を呈しています。

アラブ諸国の当局者らは、イランによるミサイル・無人機攻撃が数ヶ月続いた後、米軍基地の受け入れ継続の是非について議論しています。しかし、武器や情報面で米軍に依存しているため、現時点では協力する以外に選択肢はないのが現状です。実際に、ある湾岸諸国の関係者は「我々は何をしようとも、アメリカにノーとは言えない」と胸の内を明かしました。

実際に近年においては、ペルシャ湾南部のアラブ諸国にある米軍基地の有用性という問題は、旧来からアメリカに同盟するアラブ諸国の間で益々表面化している、根深い戦略的矛盾の検証だと言えます。ワシントン・ポスト紙が報じたアラブ当局者の不満の高まりは、単なる外交上の見解対立に関する記事ではなく、根本的なレベルでの信頼の危機を物語っています。この危機は、アメリカの国力の性質の変化および、同盟国に確かな保証を提供できないというアメリカの無力さに端を発しているのです。

近年、湾岸諸国の安全保障関係者の間で起きていることは、通常の軍事的計算を超え、不平等な同盟関係の費用対効果に関する存亡の危機へと発展しています。数十年来初めて、アラブ圏のアメリカの同盟国は、声高でこそないものの極めて重要な問いを投げかけています。それは、米軍基地の設置が依然として安全保障の盾として機能しているのか、それとも脆弱性に拍車をかける要因となっているのか、というものです。

一方、これらの国々は兵器と情報面での対米依存度が非常に高く、たとえ短期的であっても、その依存から脱却すれば防衛体制の崩壊を招くことになります。高度な防衛システム、レーダー網、衛星データ、さらには軍事装備の保守・修理サイクルに至るまで、すべてが米国の技術的・兵站的な駐留と何らかの形で結びついているのです。あるペルシャ湾岸諸国の当局者が率直に認めたように、この存亡に関わる依存関係がゆえに、彼らは「ノー」と言えないのです。しかし一方で、この同じ依存関係によって、彼らはイランとの代理戦争のコストを直接負担する立場に置かれ、現在の戦争の終結に向けてアメリカの行動を制御できる保証は全くない、という状況に陥っています。

ここ数ヶ月の経験、特にイラン攻撃における米国との連帯を理由にこれらの国々の施設や権益がミサイルや無人機による攻撃を受けたことは、これらの国々にある米軍基地が完全な抑止力として機能していない上、イランの攻撃の主要な標的となっていることを物語っています。この現実は、これまでの安全保障上の計算を著しく覆した形となりました。

ここで重要な点は、アラブ諸国当局がドナルド・トランプ米大統領の予測不可能な行動をどのように評価しているかという点です。明確な出口戦略の欠如により、アメリカは対イラン紛争を外交的に終結させられないのみならず、挑発的な行動を繰り返すたびに、地域を全面戦争の瀬戸際へと近づけています。こうした行動の不安定さは、アメリカ最大の象徴的資産である「信頼性」を破壊しました。かつてのアラブ諸国は、比較的固定された計算に基づいた、米国との同盟に伴うコストと利益の比較検討が可能でした。しかし今やこの計算は一種の賭けと化し、ホワイトハウスでの瞬間的な決定でさえ、ペルシャ湾における安全保障上の構図全体を一変させかねないのです。

こうした要因によって、米軍基地の価値に関する議論は民間レベルからメディアへと拡大し、これらの国々の統治レベルにおける言説の変化の徴となっています。これらの国々がこの問題を根本的に再考せざるを得ない最大の理由は、アメリカ製装備の技術的な代替手段の模索ではなく、より安定した政治的保証の必要性にあります。アラブ諸国は、イランに対するアメリカの行動が自国の死活的利益に合致し、かつ自らもレッドライン設定上で役割を果たせるような、新たなルールを求めています。しかし、アメリカがイランとの対立において、戦争を要求する感情と長期戦への懸念の間で葛藤している限り、こうした疑念は解消されるどころか、ますます強まると思われます。

結論として、ペルシャ湾南部のアラブ諸国で起きているのは、静かな権力関係の再編です。長年の同盟国は、緊密な依存関係にもかかわらず、アメリカのいわゆる防衛シールドは抜け穴だらけであると共に、時には自分たちに向けられた矢さえも逸らしてしまうという結論に至りました。この新たな認識により、まだ行動にこそ移されてはいないものの、彼らの戦略的意識は永久に転換することとなり、米国とGCCペルシャ湾岸協力会議諸国との関係の将来は先行き不透明となっています。

 


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