ヨーロッパで、ガス価格が過去4年で最高値を記録
英ロンドンに拠点を置くICEフューチャーズヨーロッパ国際石油取引所のデータによれば、ヨーロッパにおける天然ガス価格が2022年以来の最高値を記録し、去る9月以来初めて1000立方メートルあたり1000ドルに達しました。
【ParsTodayイラン】イルナー通信によりますと、オランダのTTFハブ(ガス取引センター)で11月の天然ガス先物価格は1000立方メートル当たり約1003ドルに跳ね上がっています。
ヨーロッパの主要取引拠点におけるスポットガス価格も現在、1000立方メートルあたり1000ドルを超えています。
西アジア紛争の勃発に加え、これから本格的な冬の寒さの到来を前に備蓄量がかつてない規模で減少している中、ヨーロッパではガス価格が急騰しています。
また、ロイター通信は「ヨーロッパの家庭や産業界は少なくともあと1年間はガス価格の高騰に直面すると考えられる。仮に対イラン戦争が終結し冬の寒さがそれほど厳しくなくとも、欧州はガスの補充が必要になるだろう。それは、現在ガス備蓄が過去最低水準に落ち込んでいることによる」と報じました。
ヨーロッパのガス標準価格は今年、150%以上上昇しました。その原因の1つは、米国のイラン戦争によるホルモズ海峡での輸送に生じた混乱であり、カタールやUAEアラブ首長国連邦からの世界の液化天然ガス輸出の約20%が混乱に直面しています。なお、これらのガスの多くの輸出先はアジア向けとなっています。
アメリカ、カナダ、ナイジェリアなど一部の国はガス輸出を増やしていますが、西アジア地域でのガス輸出の混乱により新たな輸出に際して競争が激化し、夏季を通してのガス備蓄の再補充に向けた欧州の努力がかく乱された格好となっています。
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