本日のトピック リオ五輪の開催に抗議するデモ
ブラジルで、オリンピック開催に抗議する2度目のデモが行われ、人々がブラジルの国旗に火をつけ、警官と衝突しました。
ラシーディ解説員
オリンピックの開催に抗議する2度目のデモでは、警察が催涙ガスを使用し、抗議者を退散させました。警察は、オリンピックの開会式会場のマラカナンスタジアムに近づこうとする人々を退散させました。ブラジルの政府に反対する人々は、今月4日、マラカナンスタジアムと観光地コパカバーナの海岸で、聖火の会場到着を遅らせようとしました。
ブラジル北部では、抗議者が政府系の建物を襲撃し、自動車数台に火をつけたため、オリンピックの開会と同じ頃、政府は、暴動を抑えるため、1200人の治安部隊を北東部に派遣しました。この5日間で、政府系の建物の襲撃と自動車への放火に関与した疑いで、70人以上が逮捕されています。
ブラジルの人々は、デモの実施により、莫大な費用をかけてのオリンピック開催と政治の混乱に抗議しています。デモ参加者は、文化、教育、保険医療の施設が不足しているとして、政府に抗議しました。
リオデジャネイロオリンピックには、大勢の治安部隊が動員されていますが、イギリスの選手たちは、同国の軍の特別部隊による密かな警護のもとにあると言われています。イギリスの新聞は、6日土曜、「イギリス軍の特別部隊が、ブラジルの情勢不安やテロ攻撃から守るため、イギリスの選手を密かに警護している」と伝えました。
こうした中、ブラジル上院の特別委員会は、ルセフ大統領の弾劾審議を進めることを決定しました。この委員会は、今月4日、賛成14、反対5で、政府会計粉飾を理由に職務停止中のルセフ大統領の弾劾審議を続ける決定を下しました。この決定は、今月9日に上院に送られることになります。ブラジルの上院議会は、今年5月12日、ルセフ大統領に対して弾劾裁判を開くことを決定しました。